被爆者の立場から核兵器廃絶を訴えてきた日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)へのノーベル平和賞の授賞式が、ノルウェーの首都オスロで開かれた。授賞式には被団協・田中煕巳代表委員、田中重光代表委員、箕牧智之代表委員が登壇し、メダルと賞状を受け取ると会場から大きな拍手が送られた。田中代表委員は受賞演説で「ウクライナ戦争における核超大国のロシアの核の威嚇、パレスチナ自治区ガザ地区に対し、イスラエルが執ような攻撃を加える中で、核兵器の使用を口にする閣僚が現れるなど、市民の犠牲に加えて核のタブーが壊されようとしていることに限りないくやしさと憤りを覚える」と述べ、「核兵器は極めて非人道的な殺りく兵器であり、人類とは共存をさせてはならない」と速やかな廃絶を訴えた。