「“見えない存在”を生まないためには?」という質問にヴァクスマンさんは「私自身フィルムメーカーとしての視点から答えると、私の道具は映像。そして世界に、もちろんイスラエル人の社会に向けても届けるためのツール。イスラエル社会はいまガザ地区で起きていることの責任を持っている。日本人、アメリカ人、世界、私達全員が社会として傍観者になっていると思う。イスラエルが人を殺しているあいだに傍観者になっている。私にとって映像を通じて伝えることが私にできる最低限のこと。そして人々の認識を高め、パレスチナ問題について知ってもらうためのツール。」、ババイさんは「パレスチナ人というのはイスラエルの多くの人達にとってだけではなく欧米の指導者にとっても目に見えない存在となっている。私達フィルムメーカーとして役割はいまガザ地区で被害を受けている人たちの存在に顔と名前を与えること。そして私達のストーリーを伝えること。ザムザンという女の子が私達のフィルムの中で出てくるが、足をけがしている状態でもバスケットボール選手になりたいとか心臓外科医になりたいという夢を語ってくれる。一部の人にとっては彼女はヒーローかもしれないが。ヒーローであるべきではないと思う。16歳なのでお母さんや姉妹と遊んでいてもいい。そして普通の人生を生きてもいいはずだが、いま悲しい状況でこのフィルムを見た人たちには何らかの行動を起こしてほしいと思っている。そしてこのジェのサイトを止めるために影響力を起こしてほしい。」などと答えた。