政府による石油元売り各社への補助金の拡大がきょうから段階的に始まった。ガソリンスタンドの中には早速値下げをする店舗も。今のガソリン税の暫定税率は本来の課税額に1リットルあたり25.1円が上乗せされている。これが来月12月31日に廃止される。それまでの間、政府はガソリン価格を抑えるために石油元売り各社に支給している補助金を段階的に拡大することにした。これまでの補助金は1リットルあたり10円だったが、きょうから15円になった。11月27日には20円、12月11日には暫定税率が廃止されたのと同じ25.1円になる。段階的に拡大する理由は利用者が暫定税率の廃止を前に買い控えをしたり、廃止後にガソリンスタンドに殺到する混乱を避けるため。レギュラーガソリンの小売価格は今月10日時点で1リットルあたり173.5円だが、150円台まで下がるという見方も出ている。暫定税率の廃止によって、1世帯あたり年間平均7000円程度の負担軽減が見込まれるという。
