ウクライナに供与した長距離兵器の扱いを巡って注目が集まる中、米国・バイデン大統領と英国・スターマー首相が会談した。ウクライナは西側から供与された長距離兵器を使ってロシア領内の奥深くにある軍事拠点を攻撃したい考えだが、ロシア・プーチン大統領は「その場合NATO(北大西洋条約機構)が戦争に直接参加したと見なす」と警告していて、米国や英国は現状、使用制限の緩和を認めていない。今回の米英首脳会談で長距離兵器についても協議したとみられるが、会談後の声明では言及しなかった。スターマー首相は長距離兵器の使用についてバイデン大統領を説得したのかとの質問に「生産的な議論をした」と答え、直接的な回答を避けたうえで、「我々は強い立場に至った」と強調した。