今年番組で取り上げた選挙の一部を紹介。印象に残った選挙について、「イギリスの総選挙で政権交代があった際にスナク前首相とスターマー首相が称え合うような姿があり成熟した姿を見たような思い」「モルドバの大統領選挙でロシアか欧米かで揺れて、欧米寄りのサンドゥ大統領が再戦を決めた。ロシアの選挙干渉もニュースになった」などと述べた。一橋大学大学院・市原さんは、昨年選挙イヤーに入る前にはかなり荒れた1年になるだろうとみられていたという。実際に選挙が荒れたのは、アメリカと欧州が多かったという。他方で、インドやトルコなど野党勢力が拡大したところもあり、非自由主義的なところな与党に対抗するような力となった。典型的な権威主義国ロシアやフィンランドのような民主主義国といったところはあまり変化はなかったという。東京大学・宇野さんは、人類あげての実験の1年だったという。フランスは明らかに政党制が壊れてしまい右派政党がでてきたり、2回答票しても連立政権を組むことすら中々できないという国が出る一方で、インドという世界最大の人口国が総選挙をした。これだけ多くの世界中の人が選挙という実験に参加した年であるという。明らかに選挙という仕組みが根本からおかしくなっていると感じる一方で、これだけの人が参加して曲がりなりにも最後までこぎつけたということをみても、まだまだ民主主義は断末魔ではなく実験が続いていると考えている。視聴者から寄せられた声は650以上。民主主義の言葉と共に関心が高かったのがSNSなど。