イギリスは100年ほど前から労働党と保守党による二大政党制が続いてきた。議会下院650議席のうち、405議席占めるのが労働党(福祉政策重視、労働者を守る立場)でスターマー首相率いる与党だ。保守党は119議席。自由主義や市場開放などの政策重視で去年まで14年間政権の座にいた。しかし、今注目されているのはリフォームUK(現在5議席)だ。最新の世論調査では明日選挙が行われたらどの党へ投票するかでリフォームUK27%、労働党19%、保守党18%(調査会社ユーガブ調べ)。イギリス・バーミンガムでリフォームUKの党大会でファラージ党首が演説した。ファラージ党首は“党員数は去年の総選挙前の約3万人から24万人に増加”とアピールした。支持拡大の背景にあるのは現政権の経済政策への不満だ。去年の総選挙で労働党は経済成長を公約の柱に掲げ政権交代を果たした。財政再建に向け、去年は過去最大規模の増税に踏み切った。さらに物価の上昇が続き、生活費が高騰し支持率が低迷した。こうした受け皿になっているのがリフォームUKだ。リフォームUKが力を入れているのは移民対策の強化である。今年7月、難民申請をしていたエチオピア出身の男が少女に性的な嫌がらせをしたことが明らかになった。事件をキッカケに移民や難民の受け入れを反対するデモが拡大。先月も女性が中心になって“女性や子どもの安全を守ろう”と訴えた。リフォームUK支持者・クロエ・ドブスさんは保守党を指示してきたが去年からリフォームUKに変えた。議員もリフォームUKに移っている。リフォームUKの地方議員・レイラ・カニンガムさんは治安・移民対策の強化を訴えてきたが、今年6月保守党を離党した。
