高校1年生の塔野岡達希さんがスズメバチの研究を始めたのは3年前、チャイロスズメバチの巣の乗っ取りに興味を持ち、自分自身で乗っ取りを撮影をしようと考えた。スズメバチ研究の第一人者の小野正人博士は「乗っ取られる側のスズメバチの巣を探す」ことと、「チャイロスズメバチの女王を捕まえる」この2つが難点だという。チャイロスズメバチに詳しい金井實氏はチャイロスズメバチの乗っ取りは必ずしも成功せず乗っ取られる側の働きバチの数が関係するのではなどと語る。達希さんは中村雅雄さんの助言から巣を手に入れるため森に巣箱を設置。1か月待ったが巣ができることはなかった。しかしハチ駆除業者の関賢一さんがキイロスズメバチの巣を手に入れ、安斎英之さんが自然に近い飼育箱を再現してくれた。