2018年に東芝の経営再建策の柱として米国の投資ファンドなどに買収され独立したキオクシアは、4年前に東京証券取引所に上場を承認されていたが、米中の貿易摩擦の激化で不透明感が強まっていることなどを理由に延期していた。改めて先月中の上場を目指したものの半導体関連の株価が振るわないなどとしてさらに延期していた。その後、上場の目標を来月から来年6月までとしてタイミングを探っていたが関係者によるとあすにも東証から上場の承認を得られる見通しとなり、来月中旬に上場する予定だということだ。来年からデータセンターなどの需要で市況が上向くと判断したということだ。会社は想定する時価総額を7500億円規模としていて上場による資金調達で設備投資を進め競争力の強化につなげられるかが焦点。