送電線の撤去に伴い、北朝鮮で複数の送電塔が倒壊した。軍事境界線の北側に建てられている送電塔。電線がたゆんだ次の瞬間、次々と倒れてしまった。韓国軍によると、先月30日に南北を結ぶ陸路「京義線」沿いで、複数の送電塔の倒壊が確認された。送電塔は南北経済協力の一環として韓国側から電力を供給するために設置されたもので、2020年に電力供給が中断され、北朝鮮軍は先月24日から送電線を撤去していた。金正恩総書記が今年1月に韓国を「敵国」と宣言して以降、北朝鮮は南北を結ぶ道路を爆破するなど関係を絶つ動きを続けている。