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「キムミョンジュン上席研究員」 のテレビ露出情報

先月下旬、韓国ソウルで開催されたホームレスワールドカップ。路上生活者の自立を支援する団体が主催していて、大会を自立へのきっかけにしてもらうことや貧困問題の啓発を目指している。今回は日本を含む38の国と地域から路上生活者のほか、施設で育った若者や難民認定を求めている人など不安定な居住環境を経験した人たちが参加した。韓国はK−POPなど文化や経済の面で存在感を増す一方で格差の拡大や貧困の問題に直面している。OECD(経済協力開発機構)の調査では韓国の貧困率は加盟している国や地域の中でも高い水準にある。アカデミー賞を受賞した映画「パラサイト」などでも韓国の格差社会が描かれ、広く知られるようになった。貧困問題に関心が高まる中、開催された今回の大会。出場をきっかけに人生を取り戻そうと前を向く人たちを取材した。
韓国チームの応援に駆けつけたオヒョンソクさん。この大会をきっかけに自立した1人。オさんは中学卒業以来、食材を扱う家業を手伝っていたが、取り引き先や家族との関係に悩み36歳のとき仕事を辞め家を出た。しかし当時の韓国経済はリーマンショックの影響で冷え込んでいて、新たな仕事は見つからず、古紙回収で得た僅かな収入での暮らしを余儀なくされた。経済や文化の分野で著しく成長してきた一方で格差や貧困が大きな課題となっている韓国。オさんが食料を求めて通った生活困窮者などを支援する炊き出しには今も長い列が。韓国の貧困率は2021年の時点で14.8%と比較ができるOECD加盟29か国の中で7番目の高さ。貧困に陥る高齢者も増えるなど問題は深刻化。貧困が喫緊の課題となる中でアジア初の開催地として韓国が選ばれた。路上生活から抜け出せずにいたオさん。14年前、炊き出しで手に取ったチラシがきっかけで路上生活者の自立を支援する雑誌の販売員を始めた。
そして同じ年。当時40歳と路上生活者の中では比較的若かったオさんは韓国チームの一員に選ばれ、リオデジャネイロ大会で4ゴールをあげる活躍を見せた。大会出場後も雑誌の販売を続けているオさん。公共賃貸アパートに入居し、みずからの収入で家賃を支払っている。今の夢は長年連絡できていない母親に自立した姿を見せることだ。オさんは今後はボイラー技士の国家資格を取得し、新たな仕事に就くことを目指している。
韓国の貧困状況に詳しい専門家によると、韓国では過去経済発展が優先されて、年金や生活保護などの拡充が後回しにされてきた経緯があるということ。現在は政府の社会保障制度への支出は増額されてきた一方で深刻な少子化に直面している中、社会のセーフティーネットをどのように機能させていくのかが大きな課題となっている。

他にもこんな番組で紹介されています…

2023年11月18日放送 20:55 - 22:00 NHK総合
サタデーウオッチ9(ニュース)
多様な要因から育児が難しい状況にある韓国。出生率は0.78に。出産前後を支援するような政策は多いが、結婚する前の段階にある問題の解消のための政策は不十分との指摘も。女性においてはキャリアとの両立も難しい状況。一方、豪州では多くの保育園が預かり時間午後6時まで。欧州でも同様の政策があると専門家は言う。「保育園に子供を長くいさせるのは良くない」という考え方がベー[…続きを読む]

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