能登半島地震で石川県能登町伝統の「あばれ祭」で使われる灯籠やみこしをつくる会社に被害が出たことを受けて地元の人が復旧に必要な費用をクラウドファンディングで募り、祭りの開催を目指している。能登町で毎年7月に行われるあばれ祭は「キリコ」と呼ばれる灯籠が町を練り歩き能登地方の各地で行われる「キリコ祭り」の始まりを告げるとされている。ところが材料をつくる製材所とみこしを製作する工務店が地震の揺れや津波で建物などが壊れ、祭りの開催が危ぶまれている。製材所では機械にひびが入ったり、木くずを処理するためのモーターが水没したりして使えなくなっている。このため地元の有志らがクラウドファンディングで復旧に必要な778万円を目標に費用を募り、ことしの祭りの開催を目指している。