ドイツ・ミュンヘンから戸川武が中継。アメリカ・トランプ政権はウクライナへの軍事支援の条件として、レアアースなどの権益を確保したい考えだが、ウクライナ側によると、経済連携を巡る文書は引き続き協議するということで、結論は出なかった模様。問題はゼレンスキー大統領が求める真の安全の確保。トランプ政権は、ウクライナが望むNATOへの加盟については否定的な立場を示しており、バンス副大統領も「ウクライナの安全に何を提供できるのかは、今後の交渉で協議する」と、メディアに答えている。安全を確保する具体的な方法は見えないままで、ウクライナの警戒感は根強いという印象。ケロッグ特使はトランプ政権が掲げる早期の戦闘終結の必要性を改めて訴えると見られるが、踏み込んだ措置を打ち出すかは不透明な状況。ケロッグ特使は、ここミュンヘンで、ヨーロッパ各国の外相などと意見交換を重ねているが、ここでの議論を持ち帰るとしている。ウクライナ側は、アメリカやヨーロッパと調整したうえでロシアとの交渉に臨みたい考えを示していて、最大の焦点である安全の確保などを巡って、アメリカがどのような立場を示すのか注視している。