米国のバイデン大統領についてここにきて大統領選からの撤退論が広がっている。先週のテレビ討論会で健康状態への不安が広がったバイデン大統領、身内の民主党内から撤退を求める声が高まりつつある。ここ最近、民主党の下院議員2人がバイデン氏の撤退を求めると表明、またロイター通信は民主党の下院議員25人が撤退の要求を準備していると報じている。ニューヨーク・タイムズは「数日以内に世論を納得させられなければ挽回できないかもしれない」と報じたがホワイトハウスは「撤退は検討していない」と否定している。カギは11月に大統領選挙あるが、同時に連邦議会の選挙が行われる。上院議員、民主党の議員などらこのままだとバイデンさんと一緒に自分も落選、共倒れになってしまうかもしれないという危機感がここへ来て強く出てきている。対トランプの後継候補としては、カリフォルニア州知事のニューサム知事や現職の副大統領のカマラ・ハリス副大統領の声もあがった。ハリス氏は移民の2世で検事をやっていた。米国では初の黒人、女性の副大統領で注目はされたが米国では人気がないという。バイデン政権で不法移民対策など難しい仕事を担当してきたがなかなか表舞台で成果がわかりやすい仕事をさせてもらえなかったという。CNN世論調査では仮に対立するとトランプ前大統領は47%、ハリス副大統領は45%だという。バイデン大統領は5日金曜にABCテレビのインタビューを受ける予定。