山奥に移住し女性2人で共同生活する元楽天社員の寿美さん、香さんに話を聞いた。2人は棚田へ行き成長途中のもち米の稲を収穫した。刈り取った稲はアスファルトに並べて乾燥させる。その後除湿機をかけた小屋に入れ、24時間送風機で乾燥させる。乾燥させた稲を水につけ柔らかくして叩く。それを編んでしめ縄を作った。家に戻ると寿美さんはタイ風やきそばのパッタイを作った。さらにスタッフのためにニンニクトマトオムレツやきゅうりの梅肉和えなどを振る舞ってくれた。寿美さんは1974年大阪生まれ、香さんは名古屋市出身。2人とも3姉妹の長女でスポーツが大好きだった。2人は20代でミキハウス、30代で楽天と同じ経歴を歩んできた。興味が近く、スポーツや遊びを共有する仲間だった。東日本大震災をきっかけに自給自足への関心が高まり、寿美さんは上山地区の棚田を見つけた。当時過疎化が原因で荒れていた棚田を復活させるべくスタートしていた再生活動にお試しで参加。地元の人に優しくしてもらい、その魅力に惹かれた寿美さんは平日東京で仕事をしながら週末は岡山で棚田の再生活動をするという生活を4年以上続けた。その後楽天を退職して完全移住を果たした。同じように田舎暮らしをしたいと思っていた香さんも、寿美さんの移住を聞いてシェアするのが決まった。