1000年を超える歴史を持つ雅楽の作曲家・石田多朗。雅楽に弦楽器やキーボードを加えて現代的な要素を取り入れた斬新な曲作りを行ってきた。今年2月にはハリウッド制作ドラマの楽曲作りにも携った。作曲は那須町の自宅兼スタジオで行っている。雅楽について石田は「こんなにすごいものがあるんだから、これをこのまま美学として打ち出して世界に伝わるものを作りたいと思っている。日本の人も雅楽を知ることで日本人として自信を持てるようになるといいと思う」と話す。石田は今、伝統的古典雅楽の魅力を再発信する曲作りに取り組んでいる。龍笛で演奏する代表曲「陵王乱序」に笙を組み合わせて新しい音色を追求しようとしている。