先月、長野県飯山市の住宅にクマが侵入し、人が襲われた。クマは2階に上がり96歳の男性を襲撃、この家では2人が重傷を負い、クマの行方は分からなくなっている。政府は先月18日、猟銃使用などを認める改正鳥獣保護管理法が成立させた。市街地での駆除は改正後、市町村長の指示によりハンターの裁量で発砲が可能となった。改正鳥獣保護管理法では発砲のタイミング・場所・角度などはハンターが判断し、発砲時に生じた被害の補償・責任は行政が負う。猟友会は法改正により責任の所在をはっきりさせてほしいと訴える。北海道・島牧村の夏井一充村長は駆除しやすくなり一歩前進したという認識ではいると話す。島牧村では2018年夏にクマ被害に悩まされた。市街地や夜間での安全が確保されないため、警察からの発砲命令が出なかった。