メキシコシティから中継。佐伯さんは「フェミニストシティというのは、街が住む人の性別によって不平等であってはいけないという考え方に基づいていて考えさせられる概念。実際行われているユートピアでの取り組みは女性のための様々な支援、スポーツ施設での指導というのは日本で考えるとそれほど特別なことのようには見えないかもしれない。しかし、このイスタパラパ地区ではそもそもコインランドリーやプールはほとんどもともとない地域だった。所得の低い人たちがこういった施設を使うということは極めて難しい。女性が殺人や誘拐にあうフェミサイド、ドメスティック・バイオレンスの被害は深刻。こうした問題の解決なくして権利の向上はなかなかいえない。女性蔑視、貧困、麻薬カルテルがからむ治安問題など複雑。新しい大統領になるシェインバウム氏はメキシコシティの市長をやっていた時の治安対策は実は評価されている。こうした問題に国レベルで道筋をつけることができるのか期待がかかる」などと述べた。