200mバタフライでパリ五輪に挑む本多灯。身長は1m73cmと競泳選手としては小柄。魚と表現した泳ぎ、力強いキックとしなやかな体のうねりで推進力を生み出している。速く泳げる選手は、泳法の曲線がきれいで、抵抗が少なく、体力の消耗も少ないという。そのためイルカの泳ぎをマネするようにもしているという。内村航平もネコ科の動物の軽やかな身のこなしを取り入れて練習していたこともあるという。中村憲剛さんは「俯瞰することを意識していた。鷹の目ですかね。ピッチ全体を見渡してパスコースを探ろうとしていたから鷹の目ですかね」などと述べた。パリに向けて週6日4時間の練習を積んできた本多灯。泳ぐ距離は多い時で1日で10km。過酷なトレーニングを乗り越えるために意識したのが気持ちの高め方。アニメやプラモデルを作るのが好きでヒーロー漫画を読むと気持ちが高ぶるという。初めて見た漫画が「ドラゴンボール」。いつかかめはめ波を出せるのではと思っているという。ハンガリー代表の世界記録保持者のクリシュトフ・ミラーク選手の壁を越えるために、倒立などユニークな練習にも取り組んでいる。内村航平は倒立を実演し、体幹を鍛える方法を伝授。ポイントはかかとと頭を一直線にすること。より効果的に体幹を鍛える方法も紹介。壁につけた片足を垂直に戻す動き。足を戻す時に体幹を使うという。本多灯も実践。トップ選手になった今も成長しながらパリの大舞台に挑む。日本のエースとして悲願の金メダルを目指す。