野村グループ・藤井摩耶さんに話を聞く。藤井さんは「本日までに金融大手の決算が終わり、注目は地銀とハイテク大手の決算にうつっている。17日発表の9月の小売売上高では堅調な消費動向が示され、長期金利はこれまで25ベーシスほど上昇。景気に敏感とされるフィラデルフィア半導体株指数などが下落した一方、生活必需品や地政学リスクを背景にエネルギー株が強い。グロース株は大きくアンダーパフォームはしておらず、これから発表される決算期待も入る相場。小売売上高など重要な指標の上ブレが続いており、19日のパウエル議長の発言に注目が集まっている。今月に入り複数のFRB高官が長期金利の上昇を警戒する発言をし、次回、FOMCでの政策金利据え置きをにおわせた。パウエル議長の発言でも11月の利上げについて積極的な発言は出てこないと考えられる。内容によっては12月、1月のFOMCでの利上げ観測が高まる可能性もあり、今後の金利動向を判断する材料として注視している」などと述べた。