マキシム・グループの久野氏が解説。7日のニューヨーク株式市場について、トランプ政権による関税政策発動に対する警戒感から売りに押される動きとなった。また、肥満症治療薬の臨床試験結果が失望されたイーライリリーが大幅下げとなった。7日、ニューヨーク連銀が発表した7月の消費者調査については、期待インフレ率の中央値1年先が3.09%、3年先3.00%で市場が見込む利下げ確率は9月約93%と高い確率で利下げが見込まれている。FRBの次期議長としてウォラー理事が最有力候補となっている報道があるが、仮にウォラー氏が議長になった場合、関税によるインフレへの影響は一時的でそれを除くとインフレ率は2%を小幅に上回る水準だとしており、1.25~1.50ポイント利上げに動く可能性がある。次期議長となっても問題はなさそうだが最終判断は大統領にかかっていることを忘れてはならない。