今年のアメリカ大統領選挙に、共和党から立候補を表明していたニュージャージー州のクリスティー前知事は10日、「私が指名を勝ち取る道がないことは明らかだ」と述べ、選挙戦からの撤退を表明した。共和党の候補者選びではトランプ前大統領が支持率で独走しており、クリスティー氏は「反トランプ」の急先鋒として支持拡大を図ったが伸び悩んでいた。リアル・クリア・ポリティクスの世論調査ではトランプ氏が62.1%に対しヘイリー元国連大使が11.4%など50ポイント以上の差をつけていて、トランプ氏以外の候補が複数立候補することで反トランプ票が割れ、トランプ氏に有利となっている。クリスティー氏の撤退により「反トランプ候補」を一本化する動きが出てくるかが焦点となる。