着陸に向け降下を始めたジャンボ機。機長は積乱雲を避けるためにステップダウン方式でアプローチ。しかし、使用できないはずの飛行機の進入角度をナビするグライドスロープの電波を受信。この現象はなんらかの電波のよって誤作動したことも考えられたが、いまだに原因はわかっていないという。機長は頭の中の計算とグライドスロープの表示が違うことでさらに混乱していったと思われる。滑走路まで約14kmでレーダー管制官は、目視で誘導するタワー管制塔に引き継いだ。事故の1分44秒前、さらに視界が悪くなる中で着陸の最終段階へ。滑走路の約9km手前に近づくまで高度を約600mより下げない決まりがあったが、機長は降下を続けた。使えないと言われていたグライドスロープの計器が幾度となく動いたことが原因だった。機長は滑走路との距離計測器であるDMEが山の上に設置されていて、計器の表示とズレがあることが頭から抜けていたと思われる。