日本時間きのう、柔道男子60キロ級には永山竜樹が登場。身長156cm小さなヘラクレスの異名を持つ永山。最大の武器は小柄ながら超人的なパワーで繰り出す背負い投げ。背負い投げで東京五輪金メダリストの高藤直寿を破りオリンピック初出場を決めた。初戦は相手選手の守りに苦しめられるも突破。準々決勝は去年の世界王者スペインのガルリゴス。絞め技をかけられ「待て」の合図が。しかし、ガルリゴスは絞め技を緩めず。永山は待ての合図で力を緩めたものの絞め技を続けられたことで失神。主審は永山の一本負けの判定を下した。暫くは畳を降りず抗議するも判定は覆らず無念の敗退。銅メダルを目指す敗者復活戦へ。敗者復活戦では東京五輪銀メダル台湾・楊勇緯に対し、鬼気迫る柔道で銀メダリストを撃破。そしてメダルがかかる3位決定戦へ。相手は今年のヨーロッパ選手権3位トルコのサリー・イルディス。合せ技で一本勝ち。無念の敗退から意地の銅メダル獲得となった。試合後に行われたメダルセレモニー。他の選手が喜びを爆発させる一方、永山に笑顔は無かった。「負けてから切り替えるのが大変だったんですけど、手ぶらで帰るわけにはいかないなと思って。悔しい気持ちの方が多いんですけど、次に向けて進んでいこうと思います」と話した。現地で取材中の辻岡アナは「永山選手は準々決勝の負けに関しては「待て」で気を抜いてしまった自分が悪いと話していた。銅メダルは納得いかないと4年後の金メダルに目が向いていると言っていた」等と明かした。