人口が世界一になったとされるインドでは、糖尿病患者が約7400万人に上るとされていて、予防が社会課題となっている。そんななか、予防医療のニーズを取り込もうと日本の企業が進出を強めている。精密化学メーカーが設立した施設は、利用者が1万人を超えた。生活習慣病の調光をつかみ、約2時間で専門家からフィードバックされる。メーカーでは地元企業に福利厚生として利用してもらうよう営業に力を入れている。利用料は1人約3万円。インドの生活習慣病の背景には、大量の砂糖入りの紅茶や多くの油を使う料理。日本の医療機器メーカーは、来年度からインドで遠隔診療サービスを開始する予定。医療機器メーカーでは毎週薬局などで無料の血圧測定会を行い、健康への関心を高めサービス利用につなげようとしている。インドの病気による経済損失は2030年までの約20年3兆ドル以上という研究結果も出ている。