作家・桐野夏生は現代社会に生きる女性の苦悩や葛藤、それを打ち破ろうとする姿を描き続けている。2つの文学賞に輝いた話題作「燕は戻ってこない」。生殖医療の光と影を描き大きな反響を呼んだ。この小説をドラマ10で映像化した。なぜ代理出産を描こうと思ったのか桐野夏生は「生身の人間をお金で生殖機能を買うことが倫理的に許されるのかなっていうのがまず1つ。女性が貧困の状況に置かれたらそうゆう女性に対して代理母にならないかっていう陽性はあり得ると思って。そういう設定でやってみようかなと思ったのがきっかけ」などと話した。内田有紀は「命の選択という究極のものを突きつけられた時に人は揺れ動かないわけがない。そういう作品を丁寧に描けるのは作家さんの持っている本質というかすごい人だな」などと話した。