15日からスイスで始まる平和サミットには100の国と国際機関から首脳級などが参加すると発表された。NHKが入手した共同声明案によるとウクライナが提唱する10項目の平和案のうち「原発の安全確保」「食料安全保障」など3項目に絞って議論されることになっている。一方、ウクライナが訴え続けているロシア軍の撤退や領土の回復は触れず、ロシアとの関係を重視する一部の参加国に配慮したと見られている。ウクライナのゼレンスキー大統領は13日、“我々は公正な平和の実現に向けた第一歩を踏み出す”とSNSに投稿し、会議の成果に期待を示した。ウクライナとしては欧米側だけでなくグローバルサウスと呼ばれる新興国も含め多くの国が参加する見通しの会議で共同声明を採択して結束を強調しロシアへの圧力につなげたい考えである。
一方のプーチン大統領は和平に向けて“具体的・現実的な提案”をすると述べ、一方的に併合したウクライナの4つの州からウクライナ軍が撤退するなどすれば和平交渉を始める用意があると主張した。支援疲れを見せる欧米側を揺さぶる狙いがあると見られている。
一方のプーチン大統領は和平に向けて“具体的・現実的な提案”をすると述べ、一方的に併合したウクライナの4つの州からウクライナ軍が撤退するなどすれば和平交渉を始める用意があると主張した。支援疲れを見せる欧米側を揺さぶる狙いがあると見られている。