- 出演者
- 南利幸 清水敬亮 井上二郎 赤木野々花
オープニング映像。
ローマカトリック教会・フランシスコ教皇はローマ教皇として初めてG7サミットに出席した。AI・人工知能などをテーマにした会合で演説し、自律的に標的を選んで攻撃する兵器は禁止すべきだと訴えた。イタリ南部のプーリア州で開かれたG7サミットは全てのセッションを終了し議論の成果をまとめた首脳宣言を採択した。宣言では制裁で凍結したロシア政府の資産から得られる収益を活用し約500億ドルを新たなウクライナ支援に充てると明記した。その上でウクライナへの支援は必要とされる限り続くと強調した。中国とロシアの関係について、ロシアへの支援に深い懸念を表明するとしてロシアの軍需産業を支援する中国を含めた第三国の団体に措置を講じるとともにロシアの「制裁逃れ」に関与するものに深刻な代償を支払わせるとしている。また中国によるEVや太陽光パネルなどの過剰生産が各国の経済を弱体化させているとして懸念を示すとともに、中国に対し世界的なサプライチェーンの混乱につながりかねない重要鉱物の輸出規制を控えるよう求めた。さらにインド太平洋情勢をめぐり中国の海洋進などを踏まえ、力や威圧による一方的な現状変更の試みに強く反対することなどで一致した。G7は今回のサミットを通じ、ロシアの軍事侵攻が長期化して支援疲れが指摘される中でもウクライナ支援の継続で結束を確認するとともにロシアを支援しないよう中国をけん制した。日本政府は国際情勢が複雑化する中、去年の広島サミットの成果も引き継ぎながらG7としての結束を確かなものにできたとしていて、首脳宣言の内容を踏まえ、様々な課題への対応で引き続き貢献していく考えである。
15日からスイスで始まる平和サミットには100の国と国際機関から首脳級などが参加すると発表された。NHKが入手した共同声明案によるとウクライナが提唱する10項目の平和案のうち「原発の安全確保」「食料安全保障」など3項目に絞って議論されることになっている。一方、ウクライナが訴え続けているロシア軍の撤退や領土の回復は触れず、ロシアとの関係を重視する一部の参加国に配慮したと見られている。ウクライナのゼレンスキー大統領は13日、“我々は公正な平和の実現に向けた第一歩を踏み出す”とSNSに投稿し、会議の成果に期待を示した。ウクライナとしては欧米側だけでなくグローバルサウスと呼ばれる新興国も含め多くの国が参加する見通しの会議で共同声明を採択して結束を強調しロシアへの圧力につなげたい考えである。
一方のプーチン大統領は和平に向けて“具体的・現実的な提案”をすると述べ、一方的に併合したウクライナの4つの州からウクライナ軍が撤退するなどすれば和平交渉を始める用意があると主張した。支援疲れを見せる欧米側を揺さぶる狙いがあると見られている。
日銀は今回の決定会合で制作目標としている短期の市場金利水準を維持した一方、金融政策の正常化に向けて3月の政策転換後も続けて来た国債の買い入れを減額する方針を決めた。日銀は減額を“予見可能な形で丁寧に実施するため、来月の会合で今後1~2年程度の具体的な減額計画を示す”としていて減額の規模やペースが焦点となる。一方、最近の経済や物価の上昇を踏まえて来月追加の利上げを実施する可能性について植田総裁は「これまでは私どもの見通しにおおむね沿ったデータの出方になっているがもう少し確認したい」としている。植田総裁は為替の変動が物価に影響を及ぼしやすくなっているという見方も示していて、歴史的円安で物価の上昇が続く中、日銀が来月の会合で踏み込んだ対応を取るかどうかに市場の関心が集まっている。
自民党の麻生副総裁と茂木幹事長が日本料理店で約3時間半会食し、秋に予定される総裁選挙への対応や党内情勢などをめぐって意見を交わしたものと見られている。また政治資金規正法の改正をめぐり岸田首相が公明党の主張を受け入れ、パーティ券の購入者を公開する基準額を「5万円を超える」に引き下げる判断をしたことに不満を持っているとされ、一連の経緯が話題になったものと見られる。岸田首相は3年前の10月に就任して以降、麻生副総裁、茂木幹事長と緊密に連携しながら政権を運営してきたが党内からは3人の関係に変化が生じているという指摘も出ている。
被爆者の97歳の女性は新婚まもない18歳の時、爆心地から1.5キロで被爆した。右半身をおおやけどして手術を繰り返したが右手が不自由になり顔などにケロイドが残った。原爆投下から約10年間、医療や経済的な支援が乏しい中、被爆者は厳しい差別や偏見にさらされた。女性も周囲から心無い言葉を浴びせられ、夫の親戚から離婚も迫られた。希望を失った被爆者に希望の手を差し伸べて欲しいと1編の詩にその思いを込めた。詩に感銘を受けた文筆家が核保有国などで被爆者が証言する世界平和巡礼への参加を後押ししてくれた。女性はおよそ10年ぶりに講演し平和巡礼について語った。アメリカを訪れた際、原爆被害の実態が伝わっていないと感じたことを伝えた。一方でホームステイ先での家族の優しさに触れた。女性は悲しみと苦しみが和らぎ次第に“原爆の生き証人”としての使命感に変わっていった。女性は「被爆したことは不幸なことだった。だが私が語る一言一言を受け止めてくれる人もたくさんあっていい人生だと思っている。傷ついた体ではあるが生きていてよかった」と話した。
今月4日、南西諸島周辺の海で水産庁の漁業調査船が産卵行動をとる大きな魚の群れを発見した。撮影した映像を複数の専門家が確認したところ、色やヒレの形からクロマグロと判断された。自然の環境でクロマグロの産卵が撮影されるのは世界的にも珍しいとのことで水産庁ではマグロの生態解明や資源保護などの研究につなげたいとしている。
神戸で行われたパラ陸上世界選手権開会式。神戸出身の車いすダンサーかんばらけんたさんは神戸の高校生らとパフォーマンスを披露した。かんばらけんたさんは「全然違う体だからこそできるパフォーマンスみたいなものを見てもらって」と話した。車いすダンスに出会ったのは29歳の時。自由な表現に魅せられて1日10時間以上の猛練習でリオパラリンピックの閉会式や東京パラリンピック開会式の舞台に上がった。二分脊椎症のため下半身はほぼ動かないが自分の体と向き合い運動会では組体操にも挑んだ。
3大会連続のオリンピックとなる水球日本代表。日本代表と対戦したドリームチーム監督を吉川晃司さんがつとめた。試合はエースの稲場悠介が豪快なシュートで両チーム最多の7得点。目標のオリンピックベスト8進出へ順調な調整ぶりを見せた。吉川晃司は「メダルも夢じゃないような実力を持っている。試合を楽しんで全力で臨んでくれればいいなと思う」と話した。
FC町田ゼルビアは天皇杯で筑波大にジャイアントキリングされてしまったが、これまでリーグ戦17節終了時点で勝ち点35をあげ首位にたっている。黒田剛監督は「長期じゃなくて短期の目標を掲げた。6試合で3勝2分1敗で回るような数字」と話した。J1の試合38試合を6試合ごとに区切り6つのタームを作る。それぞれのタームの目標は3勝2分1敗で勝ち点11を獲得することを掲げた。首位で迎えた第10節、持ち味の堅い守備が影を潜める。黒田監督は「より選手たちのモチベーションを維持管理するためにはタームごとの目標設定があった方が分かりやすい」と話した。昌子源選手は「まだ目標に届いていないという心理になる。なかなかの勝ちペースだが」と話した。第11節では持ち味の堅い守備を取り戻し、完璧な試合運びで完勝し目標を上回った。黒田監督は勝ち点72を目指している。
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