金の価格が急落してからまた上昇を始めており、いまも先物は5000ドル台に乗せている。JPモルガン証券・西原里江チーフ株式ストラテジストによると、急落前の高値を取り戻していく可能性は十分にある。JPモルガンでは先月末に、年末の金価格の見通しを1オンス6300ドルに引き上げている。アメリカでは個人投資家の資産配分のうち3%強が金になっている。家計は将来株価が下落するリスクを考えて金保有を高め、その結果4.6%ぐらいまで上がり得るとみている。中央銀行も金買いを増やしており、中期では金価格は8000ドルほどまで上がり得るともみている。ドル資産が今後どうなるかわからず、またアメリカの株が高いことから、金をポートフォリオに組み込んでおく流れが去年から続いている。金とドルは逆相関の関係がある。昨年はドルが安かったため、金が上昇した。先月末にはFRBの次期議長としてケビン・ウォーシュ氏が指名されると、ドルの上がり金が下がった。金買いには地政学リスクや中銀買いなど、構造的な要因もあり、これからも金価格は上昇していくと見ている。銀もぐっと落ちたため反動で上がっていくとは思うが、中銀は金は買っても銀は買わないため上昇余地は限定的だろう。
