3月10日、英国で母の日とされる日に英国王室が公開した写真の紹介。ウィリアム皇太子の妻キャサリン妃が子どもたちに囲まれ笑顔で写っている。キャサリン妃が手術後写真を公開したということで話題になった。ところが直後、AP通信など複数の通信者がこの写真を使わないようにと発表した。その理由は写真が操作された可能性があるという。AP通信は、シャーロット王女の左手の袖の部分に不自然な点が見られると指摘している。キャサリン妃は翌日、自身が写真を編集したことを認めた上で、“混乱を招いたことをお詫びしたい”と謝罪した。英国BBCの記者は情報の信頼性の重要さを指摘している。BBCが詳細な検証を行った背景は、急速に進化するAIを悪用したフェイクの広がりがある。今年3月にロシア・モスクワ郊外で起きた無差別テロの数時間後に、ロシアのテレビ局で放送された動画。ウクライナ政権がテロに関与したことを示していると主張しているが、過去の映像を合成したフェイク動画だった。今の世界中の企業や研究者が生成AIを検知するツールの研究開発を進めている。NHKでも海外のツールを中心にその実効性の検証を行っている。