剱崎さんのきょうの経済視点は『コアPCEデフレータ・前月比』。剱崎さんは「プロの目のコーナーで複数のFED高官がアメリカの10年金利の急上昇を理由に利上げは不要だと述べている。最終的に利上げの有無を決定するとなるとコアのインフレ率とアメリカの長期金利を天秤にかけるという形になると思う。その中でコアPCEデフレータの前月比が0.3以上に戻るか0.2以下のままであるのか非常に重要な境目になる。2%のインフレ率と整合的な前月比は0.2%であるとわかっている。足元では3ヶ月連続で0.2%以下。9月と10月のコアPCEデフレータ、11月のCPI、PPIが示唆する11月のコアPCEデフレータ。この3ヶ月のデータのうちで2ヶ月0.3に戻るということになると12月のFOMCで利上げが行われる可能性が否定できない」などと述べた。植野さんのきょうの経済視点は『為替介入(誤認)騒動』。植野さんは「今月3日にドル円が150円台から147円台まで1分間で3円近く急落したことが日本政府の為替介入だったことが疑われている。そのあと日銀が公表した2営業日後の当座預金変動要因の予測値から推測すると、実際には介入は入っていなくて短期筋が益出し売りや戻り売りを出したのを誤認した。介入誤認騒動をなんちゃって介入とかエア介入なんて呼んで親しんでいる。実際には2004年以前によく行われた少額の為替介入が復活してしまった可能性も完全には否定できない。完全に確認しようと思うと財務省のホームページで今月末に公表されるマンスリーの介入金額とか2月初旬に公表されるデイリーの介入データを見ないと最終確認できない。介入があったとなると150円を超えるレベルでの上値だめしはやりにくくなる。下がったところをとらえて待ち構える投機筋も増えてきそうなのでデータの公表を楽しみに待ちたい」などと述べた。