森田さんに話しを聞く。キーワードは「ニュー・ニューノーマル」。GDPのコンセンサス予想を説明、「経済はリセッションを回避しつつインフレが沈静化し利下げがすすむ、ソフトランディングへの期待が高まる中で今年が幕をあけた」などと話した。またインフレの落ち着きどころについてコアPCEデフレーターの推移を説明し「わずかな差に見えるが金融政策上は非常に大きな違いが出てくる」などと話した。また「ディスインフレーションの時代に回帰するのであればFRBがこの時代に示していた中立金利は2.5%程度だったが、2%あるいは2%を超えるインフレに修練するのであれば中立的な金利水準は4%程度あってもおかしくないという見方もある」などと話した。森田さんは少なくともディスインフレーションの状況には戻らないと思っているとし「サプライチェーンの再編は起こっていた、若年労働者不足なども先進国の共通現象、気候変動に対応する投資を活発化させる意味で需要が増えてくる。財政政策が各国でルーズになってきていて、その中には必要なものとして安全保障も含まれてくる。インフレはディスインフレーションではなく少し高めの水準に修練してくる、まさにニュー・ニューノーマルという言い方になるのではないか」などと話した。また政府債務はどちらかといえば拡大基調になってくるかもしれないとのこと。日本でもインフレ率が2%近い水準に修練してくる可能性もあるとし、日本の市場が折り込む利上げペースを説明し「もう少し金利が上がりやすくなる世界になる可能性もある」などと話した。