農林水産省はきょう、JAグループなどの集荷業者がコメを卸売り業者に販売した際の相対取引価格を発表した。それによると先月の価格は、すべての銘柄の平均で60キロ当たり2万3820円となり、去年の同じ月と比べて57%上昇した。ひと月の平均として2006年の調査開始以来、最も高い金額で、2か月連続で過去最高を更新した。産地別に価格の上昇率を見ると、北海道産の「ななつぼし」が63%、秋田産の「あきたこまち」が55%、山形産の「つや姫」が35%、新潟魚沼産の「コシヒカリ」が22%などとなっている。農林水産省はコメの高値が続く理由について、「農協が農家に前払いする概算金が増えたことや、集荷業者の間でコメの確保に向けた競争が激しくなっているため」だとしている。農林水産省では9月下旬からスーパーなどでのコメの販売量は減少しているとしていて今後、価格にどのように反映されるのか注視することにしている。