パレスチナのガザ地区では約150万人以上が避難生活を余儀なくされている。世界各地の紛争、迫害で住まいを追われた人は推計で1億1400万人にのぼる。NHK海外たすけあいは食料などの物資、医療を提供するなどの支援を行っている。日本赤十字社の藤崎文子さんはバングラデシュでミャンマーからの避難民の支援に取り組んでいて、医療支援、こころのケアにも力を入れている。子どもたちが絵を描いたり、裁縫するなどして避難生活の不安を和らげようとしている。レバノンには12ヵ所の難民キャンプがあり、日本赤十字社はキャンプ内にある病院に医師、看護師を派遣。不足している知識や技術を指導するなど、人材育成を行っている。22年度、NHK海外たすけあいには約7億8700万円の募金が集まり、様々な活動に役立てられた。