1976年と2006年では他の作品と比べてスケキヨの目が大きく目の周りに黒いメイクをしていた。2006年の監督補・手塚さんを取材すると、当時のスケキヨマスクを見せてもらうことができた。時を経て耳の部分からただれるように大きく溶け落ちていたが目の部分は残っていた。1976年と2006年両方とも市川崑監督がメガホンを取っている。1976年に小道具を担当した市丸さんのもとを訪ねると、最終台本を見せてもらうことができた。スケキヨマスクの制作者でもある安丸信行さんは生前、市川崑監督とスケキヨの目について「監督は始めは目の形など俳優のまぶたの縁に一致した切れ長の穴を望まれていましたが、何度も作るうちにぽっかり切り抜いた形でもこれはこれで悪くないと考えが変わった」「そのほうが不気味じゃないかって」と話している。