ゴールドマン・サックス証券・太田知宏さんに話を聞く。エネルギー依存度のグラフの紹介。太田さんは「原油輸入は95%中東で大変と言われるが、昔よりかなり下がっている。1975時点では7割石油を燃やしていたが、2024年石油は35%。ほかに増えたのは石炭、天然ガス、再生可能エネルギーで中東ではない」「(日本が依存している原油はホルムズ海峡通過は22%)サウジアラビアとUAEが大きなパイプラインを一つずつもっていて、アメリカの政府機関の推計では1/3はパイプラインでホルムズ海峡を迂回して通ってきた。日本のエネルギー供給全体においてホルムズ海峡封鎖の影響は小さくなっている」と説明した。ホルムズ海峡が封鎖されてもある程度原油確保はできそうという件について「ある程度はいける。パイプラインは攻撃を受けたが概ね稼働している。経産省が最近発表した推計値だと5月には中東からの原油の輸入は平時の5割まで回復となっている。原油備蓄も長くもたせられる」「日本は原油確保はしているが、それが物不足解消につながるとは必ずしもない。日本はグローバルサプライチェーンの一部で他の国と深く繋がっている。他の国で不足し、ものが作れないと、輸入できなくなる」と解説した。石油化学製品の輸入比率のグラフの紹介。サプライチェーンの川上、川下がある。ナフサ、合成ゴム、プラスチックのボトルネックについて話し、原油不足での各産業への影響のグラフを紹介した。太田さんは「中東依存度が高い東南アジアの生産が減っていく。日本への輸入が減り、日本でも化学製品などが生産が減る」「そこそこ深刻だが、コロナのロックダウンや2008年金融危機の生産の落ち込みに比べると半分くらいの落ち込み。クライシスではないが、けっこう深刻というくらいの数字」「水運は、日本の海運業は相乗りで貨物を運ぶのが普通。他の国の重油が足りなくなると、そこに乗っている日本のコンテナが動かなくなるので結局日本の海運業がダメージをくらい、日本全体へ影響が広がる」など解説した。
