2023年7月、東京都町田に、番組が密着している日体大ボディビル部所属の坂本陽斗くんがいた。坂本くんは高校時代には日本一になったこともある、前代未聞の筋肉を持つ男。今回、坂本くんは実家のある愛知県から372kmを2日間かけて自転車で来たのだという。坂本くんは「山が好き過ぎて自転車で越えたくなる」、「ボディビルダーの体でも日光には勝てない」というオキテを教えてくれた。直近ではボディビルの大会に出るための最後の調整として全日本ジュニア選手権に出場するのだという。7月29日、石川県金沢市でその大会(第35回 日本ジュニア男子ボディビル選手権大会)は行われた。坂本くんは70kg超級に出場する。2位以内に入れば世界大会の派遣対象になる。しかし、坂本くんは3位だった。それから2ヵ月後の9月19日、この日も坂本くんはトレーニングをしていた。10月29日に開催されるジュラシックカップ出場を目指しているのだという。「汗をかくほど痛いケアをする」、「水を1日に8L飲む」、「恋をすることもある」というオキテを教えてくれた。それから数日後、坂本くんから「会って話がしたい」と連絡があった。行ってみると、番組の密着取材はラストにしたいとの申し出があった。芸能活動に力を入れたいと思った時期もあり、競技者としての心構えが欠落してしまったと感じているのだという。坂本くんからスポーツ選手として完成していない自分が番組に出演することへの葛藤や、両立の難しさ、日本一への思いなどを聞き、番組スタッフも承諾した。坂本くんは既にXやYouTubeも全部やめて、初心に帰ってやり直している。ジュラシックカップは地元・愛知県で開催される。坂本くんは高校生の時に通っていたジムでトレーニングをし、当時の気持ちを思い出した。そして大会(第1回 ジュラシックカップ)当日を迎えた。ボディビル界のレジェンド達が競い合う大会。坂本くんの両親も応援に駆けつけていた。まずは予選審査が行われた。上位12名が決勝審査に進む。坂本くんは見事決勝進出を決めた。そして決勝審査。坂本くんは、曲も衣装も高校時代に日本一になった時の物で挑んだ。果たして結果は…?