ヘイリー氏は大統領選挙に向けた共和党の候補者レースでトランプ前大統領の唯一の対抗馬として戦っていた。しかしスーパーチューズデー翌日の6日、選挙戦からの撤退を表明した。スーパーチューズデーでは投票が行われた15の州のうちトランプ氏が14州で勝利し、ヘイリー氏の勝利はわずか1つの州だった。ヘイリー氏は共和党の氏名獲得が確実な情勢となったトランプ氏を祝福した一方、「彼を支持しなかった党内外の人々の票を獲得できるかどうかは、トランプ氏自身にかかっている」と述べて、トランプ氏への支持は表明しなかった。アメリカメディアはヘイリー氏によってトランプ氏の弱点が「穏健派」や「郊外の有権者」だと浮き彫りになったなどと報じている。トランプ氏は早速「我が国史上最大の活動に参加するよう呼びかけたい」と自身のSNSに投稿しヘイリー氏の支持者らの取り込みに意欲を示した。一方、バイデン大統領も声明を発表し「私の選挙活動にはヘイリー氏支持者の居場所がある」とコメント。