撮影2日目の朝、店主の藤田さんは洗濯をしていた。大量のタオルを毎日洗っているという。もともとは夫婦でやっていたが、夫は17年前に病気で他界し、その後は1人で続けてきた。11時の開店の40分前から店内に2人組が。2人は昔同じ職場で働いていたときに出会ったという。毎週日曜、自宅から歩いて来て、夕方までゆっくりここで過ごすらしい。一方の男性の娘さんはブラジルに留学しているが、離婚していることもあり疎遠となっていることを話してくれた。人生にはいろいろなことがあるけど、休日くらいはすべて忘れてサウナで汗をかく。きのうも来ていた男性が、喫煙所で常連仲間と世間話をしていた。男性にとってここは湯治場のような場所で、いろいろな知り合いに出会って話し、気が紛れることが良いとのこと。造船業などで栄えた工業地帯に近く、この地で働く男たちのオアシスとなっている。みんなで競馬中継を見たり、1人で本を読んだり、それぞれの時間を過ごしている。