サケの人工ふ化に取り組んでいる県さけ・ます増殖協会は、今年度の事業計画をまとめ、今月17日の総会で承認された。県内の川では2019年春まで毎年4億匹前後の稚魚を放流していたが、その後のサケの記録的な不漁により卵や稚魚の確保が難しくなっている。2023年春は北海道などから卵を確保した結果、9300万引きを放流できたがことしは当初7500万匹の放流を計画していたところ予想以上にサケが不漁で卵を確保できず、放流は5600万匹にとどまった。このため来年春に向けては、北海道などから卵の提供を受けて8500万個の卵の確保をめざし、ことしと同じ7500万匹の稚魚を放流する計画とした。