北海道平取町の二風谷ではアイヌ民族の儀式が行われていて、チプサンケという新しい船をおろす年に1度の行事を観光客ら多くの人が観覧していた。アイヌ民族はかつてはサハリンや千島列島だけでなく東北北部に生活圏を持ち、海外とも交流してきた民族でこの世のあらゆるものに魂が宿ると考えながら暮らしてきた。関根摩耶さんもその一人となっていて、教育委員会に努めながらアイヌ語の普及に務めている。母・真紀さんはアイヌ紋様を用いた工芸品などを手がけ、祖母の貝澤雪子さんも二風谷の工芸家として叙勲を受けている。アイヌの工芸品は国内外から注目される中、摩耶さんは外に向けてアイヌを発信していきたいと話している。