旧ソビエトのジョージアのズラビシビリ大統領は議会で可決された外国から資金提供を受ける団体を規制する法案について「その本質においてロシアの法律であり、わが国の憲法にも反する」などとして署名を拒否したことを明らかにした。ただ、法案は再び可決されれば大統領の署名なしで成立するため議会の対応が注目される。ジョージアでは予算の20%以上を外国から提供されている団体に対しいわゆる外国の代理人としての登録を義務づける法案を巡ってロシアの法律と同様に政権の意向に沿わないNGOやメディアの活動を制限するものだと反発する市民らの大規模なデモが続く中、14日に議会で賛成多数で可決された。法律として成立させるためには大統領の署名が必要だが、ズラビシビリ大統領は18日、テレビ演説でこの法案は「その本質においてロシアの法律であり、わが国の憲法にも反する」などと述べ署名を拒否したことを明らかにした。ただ、法案は再び可決されれば大統領の署名なしで成立するため議会の対応が注目される。