移民政策への抗議デモが続くアメリカ・ロサンゼルス。新たに海兵隊も配備されるなど厳戒体制が敷かれる中、日本人観光客にも影響が出ている。ロサンゼルスではトランプ大統領が行った強行的な不法移民の一斉摘発に端を発して今週全米各地で大規模な抗議デモが発生した。ロサンゼルス市では10日中心部のダウンタウン地区に対し午後8時から午前6時まで夜間外出禁止令を発令。今回の抗議デモへの対応をめぐってはトランプ政権とカリフォルニア州で非難の応酬が繰り広げられている。トランプ大統領は州知事の同意なく州兵4000人・海兵隊700人の派遣を決定。これに対しカリフォルニア州のニューサム知事はデモ隊の反感をあおり事態を悪化させると反対しトランプ大統領を提訴。これを受け連邦裁判所は州兵派遣の一時停止を命じた。ただトランプ政権側も即日控訴。対立の背景にはロサンゼルスが不法移民に対し経済を支える労働者として寛容な姿勢をとってきたことにある。14日にはトランプ大統領が79歳の誕生日を迎えるが同日にはトランプ政権に抗議するデモが全米2000カ所で計画されており、数百万人が参加するとみられ衝突の懸念が高まっている。