違法で飛ばすランタン気球。すぐに火が付き燃え落ちてしまった。もともとはカトリック教会の行事で飛ばしていたが、1980年代に巨大気球ブームが起こった。そのうち気球が住宅地に落ちて火事を起こしたり、飛行機が飛ぶのを邪魔したり問題がおこるようになった。その結果、1998年に無人気球を創ることや飛ばすことなどを規制する法律が制定され、違反すれば最長で3年の懲役刑が科せられることになった。それでも10万人ともいわれる気球マニアたちは、警察の目を盗みながらこっそり気球をつくっている。気球の秘密工房にカメラが潜入した。秘密工房ではオペラ歌手・ルチアーノ・パヴァロッティの気球が作られていた。気球は全て手づくり。完成するのに3~4年かかる。巨大気球は1つ作るのに大体6年かかるという。費用は約160万円でメンバーで出し合っているという。気球マニアのドンは、マニア歴40年のセルジオ。気球マニアの中には、飛ばした気球をとことん追いかける気球ハンターもいる。山でも海でも町の中でも何時間でも追いかける。回収した気球はアレンジしてド派手に飛ばす。