昨日千葉市にある行列の先にはサンマが105円、おととしは店頭で1匹300円を超えて手が出にくくなっていたが、今年は庶民の味が戻ってきたかもしれない。今年のサンマはあまりに獲れすぎるため、全国さんま漁業協同組合は13年ぶりに漁獲量を調整。一方、歴史的な不漁が懸念されているのがこれから旬を迎える秋サケ。日本一の漁獲高を誇る北海道では、今年の秋サケの来遊数が北海道全体で約65%。平成以降で最少と予想されている。専門家によると、海水温上昇により漁場が変化し、異例の豊漁や不漁が起きているという。今年7月の日本近海の水温は平年より1.7度高く過去最高を記録。三重県などの温かい海を好むイセエビは東北の三陸沿岸でよく獲れていて、今年の漁獲量は去年の6倍以上。専門家は海の変化に合わせた国の対策が急務だと訴える。