世界最古とされるピラミッドがあるエジプト・サッカラで発掘調査を行った考古学者のザヒハワス博士。エジプトの考古大臣を務めたこともあるこの道の権威。遺跡の中にある古代の人が作った空間のわずかなくぼみを掘り進めると、壁の中から姿を現したのは人の形をした彫像。4000年以上前に作られた古代エジプトの彫像の発掘に成功した。しかし周りの土を手で取り除いていると、彫像の白い下半身部分が剥がれ落ちてしまった。ハワス氏が発掘する様子がSNS上に拡散され、非難が集中する事態に。地元議員からは「なぜ鋭利な工具を使ったのか」など説明を求める声も上がっている。一方、ハワス氏は「この像から剥がれ落ちた小さな破片を修復した。像には何の損傷もなかった」とコメントしている。國學院大學文学部・兼任講師・和田浩一郎氏のコメント。