米国の石油大手・コノコフィリップスは、同業のマラソンオイルを225億ドル(約3兆5000億円)で買収すると発表した。脱炭素の流れが続く一方で、石油需要の拡大を見据えた大手による統合が相次いでいる。株式交換方式で行われる買収の規模は、マラソンオイルの負債を含む225億ドルにのぼり、今年の第4四半期に完了するとしている。コノコは買収によってマラソンが持つテキサス州やノースダコタ州の油田や赤道ギニアのガス事業を取得するほか、少なくとも5億ドルのコスト削減を見込んでいる。コノコフィリップス・ランスCEOは声明で「われわれの資産構成を強化し、大きな相乗効果を生み出す可能性を秘めている」と買収の意義を強調した。石油大手では去年、シェブロンやエクソンモービルなども同業の買収を発表するなど、堅調な需要を背景に大型再編の動きが続いている。