米国では大統領選挙へ向けた民主党の全国大会が始まった。日本時間の午前7時過ぎから始まった民主党全国大会。大統領候補に指名されたハリス副大統領が異例のサプライズ登場し会場を驚かせた。米国初の女性大統領を目指し結束を呼びかけた民主党・ハリス副大統領。しかし会場の外ではガザ情勢をめぐって政権への抗議の声が上がった。こうした中会場では、2016年の大統領選でトランプ前大統領と戦った民主党・ヒラリークリントン氏が登場。米国初の女性大統領になれなかったことを念頭に「今夜(私たちは)ついにあと一歩のところまで来ている。ガラスの天井の向こう側には、カマラハリスが手を挙げて米国第47代大統領として宣誓する姿がある」と訴えた。最新の支持率からも分かるハリス氏の勢い。グラフ「支持率」(リアルクリアポリティクスより)。対する共和党候補のトランプ氏はすでに当選後を見据えているよう。Q.「(当選した場合は)マスク氏を閣僚や顧問として起用するか?」。トランプ氏「彼は賢い男だ。もしやってくれるのであれば起用するだろう」。電気自動車大手・テスラのCEO・イーロンマスク氏を閣僚、または顧問として起用することを示唆。これに応えるかのようにマスクは自身のXで「喜んで仕える」。一緒に投稿された写真は、すでにマスクが閣僚になったかのよう。もともとは民主党を支持していたマスク氏だったが、ここ数年はバイデン政権の政策を批判。代わりにトランプ氏との奇妙な密月関係を深めていた。トランプ氏の返り咲きでマスク氏の政界進出が現実となるのか、ハリス氏がガラスの天井を打ち破るのか。大統領選挙まであと2ヶ月半。