アメリカ・シカゴから中継。ハリス氏のリーダー像について西河篤俊が解説。自分は移民の子どもであること、労働者層が暮らす地域で育ったこと、個人的なエピソードに多くの時間を割いていた。その上で、中間層への支援を前面に押し出して、自由を守り、すべての国民に寄り添う大統領というリーダー像をアピール。また、トランプ氏については、米国を過去に後退させる存在だとして批判。一方で、自分自身については、未来を切り開く存在として対比を強調し、理念や理想を語っていたのが印象的だった。一方、政策については、まさに現在、米国が抱える課題、経済政策や移民政策、中東政策などに幅広く触れていたが、具体性に欠け、ハリスカラーはあまり感じられなかった。ポイントは無党派層に支持を広げられるかどうか。今回の党大会では、歴代の大統領や著名人が次々と登壇して盛り上がりを見せていた。ハリス氏の下での党の結束を大々的に演出するという意味では成功したといえる。会場の外では民主党政権の中東政策に対する抗議デモが連日行われるなどしており、結束ムードにほころびも見えた。ハリス氏としては、この会場にはいなかった人たち、とりわけ選挙戦の行方を左右する激戦州の無党派層を取り込むことが重要となる。ポイントとなるのは、トランプ氏との初めての直接対決となる、来月10日のテレビ討論会。