シャチが“海の帝王”と呼ばれる理由は圧倒的知能な高さにある。それは列を組んで泳ぐことで波を起こし、氷上のアザラシを落とすなどの頭脳プレーを行うほど。人間に対しても知的な攻撃を行う。イベリア半島では、大西洋を横断する船の舵を噛みちぎるなど、シャチによって船が攻撃される事故が近年増加している。生物学者によると、この海域のシャチは船の舵を攻撃すれば操縦不能になることを学習しているという見解もあるという。過去に船との接触など危険な目にあったシャチが人間に復讐している可能性もあるという。北海道知床半島では、10年ほど前からシャチの数が増え始め、毎年6月には100頭以上となることもある。春先になると流氷が溶け、流氷に含まれたプランクトンを餌としている魚が知床沖に集まる。その魚を追ってシャチが集まってくる。シャチが刺し網にかかった魚を網ごと食いちぎる被害が起きている。刺し網にかかった魚を食べると楽に狩りができるということをシャチが子どもに伝えているとみられ、被害が継続している。地域によってシャチの狩りの仕方は様々。番組スタジオで「南アフリカのシャチはサメのどの部分を狙って食べている?」というクイズが出題された。正解は「肝臓」。伊沢拓司が正解した。サメの肝臓は大きくて栄養価が高い。