先月にミャンマー・シャン州で撮影された映像では、軍の攻撃で殆どの建物が破壊されていた。軍攻撃の激化原因は去年10月下旬に発生した少数民族の武装勢力による一斉攻撃にあり、少数民族側の砲弾が誤って家に着弾し、兄弟2人が亡くなるなどの被害が発生し、人々は避難を余儀なくされた。シャン州の避難所では一時8000人以上が戦闘を逃れてきた。この三ヵ月での死亡・行方不明者などは合わせて200人以上であり、うち3分の1が子どもとなっている。避難所では食料・医薬品が不足し十分な治療ができないでいる。ミャンマー東部では治安が悪化し、犯罪も多発しており、学校も閉鎖され教育が受けられる場へ避難する子どもたちもいる。避難民の子どもたちに食料や教育などの支援を行っている「ミャンマーの平和を創る会」の大槻は在日ミャンマー人で、支援先の学校には家族を亡くしたり親が職を失い移住を余儀なくされた子どもたち60人余りが通っている。大槻は子どもたちが当たり前の生活ができておらず、心のケアが一番大事などと伝えた。